圧倒的な存在感のフルサイズピックアップトラック「ジープ・グラディエーター」。
Jeepは今、世界的に人気ですが、日本国内でも販売は好調。2013年以降9年連続で販売記録を更新し続け、昨年2021年は過去最高販売を記録。ただいま絶好調なジープブランドなのです。
独特な世界観と本物感を持つジープの一番の魅力は、何と言ってもがっしりとしたそのルックスにほかなりません。バンパーなどにも座れたり、なんだったら立って作業もできそうな頼もしさ。
コロナ禍や自然災害などが続くと、「安全そう」「頑丈そう」「守ってくれそう」というのは人々の潜在的な意識に働きかけるのかもしれません。ゴツいデザインからくる安心感というか。
初代グラディエーターは1962年にデビュー。1988年まで販売されたものの、その後一旦休止。それから20年の時を経て現行型の2代目が北米でデビュー。4代目ラングラーのプラットフォームを採用し、北米、欧州で販売され、やっと日本でもデリバリー開始! ですが、なかなか納期が…。
ちなみに北米では3ℓV6エンジンと3.6ℓのV6エンジンがあり、ATと6MT、グレードもいくつかあるようですが、日本の正規輸入では、3.6ℓV6エンジンの右ハンドル、AT、豪華仕様の「ルビコン」のみの導入。ボディカラーも本国では全10色ですが、日本導入は4色。
というわけで今回は、3.6ℓV6エンジンで豪華装備はいらない人、納期ができるだけ早い方がいい人、すぐに乗りたい人、MTに乗りたい人、左ハンドル車に乗りたい人におすすめの「ジープ グラディエーター ウィリス スポーツ」をご紹介します。
今回ご紹介する車のボディカラーはスティンググレー。そこにエンジンフードやボディサイドのJeepのロゴバッジが紫になっていて、お洒落なアクセントとなってます。
広いトラックの荷台は広く、使い方いろいろ。まさにワンダーランド!
とはいえ、実際に乗ってみると、長いし、取り回ししにくそうだし、乗り降りしにくいのにステップも無い。シフトレバーは太いし。後席の背もたれはリクライニングしないし。
MTの足元のペダルを確認すると、クラッチが奥にあり、独特な角度…。といろいろ気になるところはありますが、でもそれをかき消すぐらいの魅力満点!
独特といえば、屋根もドアも取り外しができ、ピックアップトラックなので荷台に乗せて持ち運びが可能とのこと。さすがワイルドです。
ワイルドと言えば、前から見るとタイヤが見えところも本物感。こちらの車はもちろん展示車なのでタイヤもホイールも綺麗ですが、この車は泥んこまみれで汚れていても許せるというか、むしろカッコイイ!
屋根はブラックの3ピースハードトップ。
大きな荷台は圧倒的な使い勝手を提供してくれるはず。そして屋根を外せば、さらに360度開放的なオープントップに早変わり。
新型「グラディエーター」には伝統的なオマージュと上質なデザイン、便利な機能、そして先進テクノロジーも盛り込まれています。
たとえばボイスコマンド。音声認識です。フルカラーの7インチマルチビューディスプレイも搭載。音響はアルパインのプレミアムサウンドシステム。加えて今ドキなアップルかープレイも対応。
フレキシブルなリアシートは60:40の2分割式。
ロックができるグローブボックスも装備。
エアコンはデュアルタイプで、ヒーター付きのステリング。もちろん「TRAIL RATED 4×4」の証もあり、装備も充実。
ちなみにボディサイズは全長5540㎜×全幅1875㎜×全高19065㎜。車両重量は2110㎏。最大出力285hp。
タイヤサイズはフロント、リア共に255/75R17。タイヤはファイヤーストン。ホイールも黒で締まってカッコイイ!
でも私が気になったのは、フロントガラスとホイールに描かれた「ウィリス」マーク、ヘッドライトの中を覗くとジープのアイコン7スロットルグリルとライトのジープのフロントマスクのモチーフ。…これはほかのジープのモデルにもありますが、今回初めて見つけたのビーチサンダルのマーク…。これはどんな意味があるのでしょうか? 気になる…。あ、これはどこにあるか、皆さんも探してみてください!
吉田由美(よしだ ゆみ)
カーライフ・エッセイスト
自動車評論家(日本自動車ジャーナリスト協会理事)
2月23日 岩手県生まれ
短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。
クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、女性誌など広く活動中。
3つのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は、ピーク時で1日約20万アクセスを誇る。