この車両に試乗した九島氏の感想は以下の通りです。
「マッハ1はスタンダードモデルをベースにしたハイパフォーマンスマシンでありながら実に乗りやすく扱いやすく仕上がっています。これだけのパワーを気軽に手に入れられるのはさすがフォードといったところでしょう。フォードのクルマつくりは広いカスタマーを対象にしていますから。
そんな気軽さを持ちながら、迫力の排気音とアクセルに対する力強い加速、それと想像以上にカチカチとポジションの決まるマニュアルシフトを楽しめるのだから得した気になります。レーシーな気分に浸れますね。エキゾーストノートには惚れ惚れします。
ただ、このパフォーマンスは公道では存分に楽しめないので、走行会などで一度アクセルを踏み込んでみるといいでしょう。ひと月か二ヶ月に一度そんな機会を持てば、普段は余裕の気分で運転できます。
いずれにせよ、このパフォーマンスでこの価格はヨーロッパ車の半額以下であることは間違いありません。マッハ1は大人の選択肢としてかなり上位に位置するクルマだと思います」
第一回の一にひっかけたわけではありませんが、第一回はマック1です。
往年の名車の名前を冠したこの車両は、シェルビーGT350がカタログ落ちした現在、数あるマスタングのグレードの中でも、NAとしては随一のスポーツモデルとなっています。