BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド” 2018年モデル シボレー カマロ ZL1

ヘルキャットに匹敵するカマロ最強スーパースポーツ

“BUBU×アメ車ワールド” 2018年モデル シボレー カマロ ZL1

日本における数の少なさ故の希少価値も抜群に高い

文/石山 英次写真/古閑 章郎

後世に残る名車候補であるにもかかわらず

2018年型カマロ ZL1を知るには、そのベースとなった6代目カマロから知るべきである。2002年に生産を終了した4代目カマロから7年間の空白期間を経て2009年に登場した5代目モデル。そしてその7年後にデビューした6代目カマロ。

6代目カマロのトピックスとしては、1・プラットフォームの変更による高剛性ボディと軽量化の実現、2・デザイン的なリファインによるシャープなボディ、3・サスペンションリファイン+軽量化による走行性能の圧倒的向上、4・直列4気筒エンジン搭載車のラインナップ、ということになるだろう。

くわえて、GM全体のクルマ作りがある時期から明確に変わっており、それはコルベットやキャデラックもそうなのだが、圧倒的に良くなっている。

その理由の一つは難攻不落なサーキット・ニュルブルクリンクを開発の主戦場にし始めたから。

車両イメージ6代目カマロベースの最強スポーツモデル。鍛え上げられたアスリートのような引き締まったスタイルが特徴である。
車両イメージ6代目カマロの傑作とも言える存在。そのBCD認定中古車。走行1.5万キロの優良モデル。

それによって、ドイツ車的な硬質ボディやサスペンション、ハンドリングを手に入れ、圧倒的に強く、かつ速くなった。上記の6代目カマロの進化もこういった流れによる帰結である。

で、その6代目カマロをベースにするカマロ ZL1も当然ながら、激変している。

研ぎ澄まされたシャープなボディは、エアロダイナミクスと空力風洞実験によってもたらされたエアロボディとなっており、フロントスプリッターやフロータイと呼ばれる新しいエア通路となるボウタイや大口径グリル等、すべてにおいて機能が優先されている。

足回りは、新たに調整された新マグネティックライドサスペンションにパフォーマンストラクションコントロール、電子制御ディファレンシャル、さらにランチコントロールにドライバーセレクタモード等、最新テクノロジーを駆使した最高レベルの状態がもたらされる。

くわえて、フロント285/30ZR20、リア305/30ZR20インチ鍛造ホイールに、グッドイヤーイーグルF1スーパーカータイヤ、さらにブレンボの6ピストンモノブロックブレーキとツーピースローターが装備されている(当時の純正)。

車両イメージ搭載されるエンジンは、6.2リッターV8スーパーチャージャーLT4エンジン。650hp、最大トルク650lb-ftを発生させ10速ATと組み合わされる。恐ろしく速いのは言うまでもない。
車両イメージ盛り上がりを見せるドーム型のボンネットフードは、フロント開口部からのエアの通気口の役割も果たす。
車両イメージフロータイと呼ばれるエア通路となるボウタイを備え、それ以外にも冷却口の大きさが特徴となっている。

そんなカマロ ZL1は、加速、ハンドリング、ブレーキング、ダンピング能力が、前例のないレベルにまで引き上げられた世代最強のスポーツクーペであった。

ちなみに搭載されたエンジンは、6.2リッターV8スーパーチャージャーLT4エンジンで、650hp、最大トルク650lb-ftを発生させている(旧型比70hpアップというから凄い)

それに当時新開発の10速ATが組み合わされ、これまた旧型比で200ポンド(約90kg)減の1790kgのボディを圧倒的速さで走らせる。

車両イメージ20インチFORGEDアルミホイールにブレンボブレーキシステムの組み合わせ。
車両イメージフロント6ピストン、リア4ピストンのブレンボブレーキが抜群の安心感を与えてくれる。
車両イメージ重量級モデルと思いきや車重は1790kgというミドル級スーパースポーツ。

で、カマロ ZL1の実績を少々述べるなら、カマロ ZL1のニュルブルクリンク北コースのラップタイムが7分29秒60であった。

これは旧ZL1よりも11秒67タイムが向上しており、たとえば当時の997世代のポルシェ911GT2やターボS、GT3 RSよりも速いラップタイムを刻んでいたということになる。

また、当時最も重要視されていたライバル、シェルビー GT350(7分32秒19)よりも2秒59速かったのである。シェルビー GT350は6速MTだから、10速ATのカマロは、速さだけで言うならMTを超えてしまっていたということである。

ちなみに、その当時の世代最強パワーを誇ると言われていたのがダッジチャレンジャーヘルキャットであるが、ヘルキャットはニュルの洗礼を受けていないモデルであるから直接的なタイム比較はできない。

だが、個人的な肌感覚ではあるが、比較すれば、直線はヘルキャット、クローズドコースを走らせればZL1の方が速いだろうと思う。なお、パワーウエイトレシオはヘルキャットが2.78でZL1が2.72だから、数字上ではカマロZL1の加速力の方が速い!

車両イメージスエード素材を大量に使用した硬派なインテリア。レーシングカーのような雰囲気に満たされ、実際にシートに座ってもそのタイトなフィーリングは、他のライバルを遥かに上回る。
車両イメージ細身のシフトノブが特徴の10速AT。速さではMTに勝る。
車両イメージ多段化ATをパドルシフトで操ることも可能。

ただし、ヘルキャットとZL1は同じハイパフォーマンスカーのジャンルに組み込まれがちだが、ヘルキャットは旧時代のプラットフォームをベースにした、いわゆるハイパワーマッスルカー。

一方で、ZL1は骨格までが見直された6代目カマロをベースにレーシングカー的な作り込みがなされたスポーツクーペであったから、土俵が違うとも言えるわけである。

ということで、カマロ ZL1の実車である。2018年型で走行1.5万キロのBCD認定中古車。ハードなスポーツモデルであるが、さすがはBCD車両。内外装ともに瑕疵はなく、逆に驚くほどの優良コンディションであるということが伝わって来る。

「滅多に出てくるモデルではありませんが、それにしてはかなりの上玉だと実感しております。特に距離を感じさせるヤレがほとんど見られませんから、前オーナーさんが大切にしていたことが伝わる個体ですね」とBCDスタッフ。

BCDは、チャレンジャーやマスタングの販売で全国的に有名であるが、実はカマロのパフォーマンスモデルの直輸入も積極的に行っている。それゆえの前回紹介したカマロ1LEであり、今回のZL1である。

車両イメージアナログ多様のメーター類は視認性良好。計器類が多数あり雰囲気を高める。
車両イメージ素晴らしい出来栄えのシート。ホールド性が抜群で、小柄な日本人ですらその性能に満足する。

ただ、これだけのスーパースポーツであるにもかかわらず、適切な市場評価を受けていないモデルとも言えるのが、ZL1である。すなわち、後世に残る名車候補であるにもかかわらず、中古車販売価格がチャレンジャーR/Tスキャットパックと同程度。

本来ならヘルキャットと同価格帯の評価を受けても良い存在。でも、(今のところ)そうではないということを鑑みれば、断然今が買い! とも言える=日本における数の少なさ故の希少価値も抜群に高い。

多くの方にその価値が知れ渡る前に、適正価格で入手する最大のチャンスかもしれないのである。

なお、BCDは、同店系列でシボレーディーラーを運営していることから、当然、GM系のメンテナンスにも長けているだけに、個体の安心感のみならず購入後の安心感もまったく違うのである。

車両イメージ
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