BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド”2020年モデル フォード マスタング GT

旧型マスタングの後期型10速ATモデル

“BUBU×アメ車ワールド”2020年モデル フォード マスタング GT

一度くらいは大排気量V8NAエンジンに乗っておきたい

文/石山 英次写真/古閑 章郎

ATをチョイスするなら後期型モデルがオススメ

マスタングは2024年にフルモデルチェンジを行っているから、最新の新車が欲しいのであれば、モデルチェンジ後の車両になってくる。

しかし、その最新型のV8モデルを日本に上陸させるとなると、ざっと見積もって1,400万円程度の販売価格になるという。仮にそれが直4エコブーストモデルになっても1,000万円以上だというから・・・・、あまりにも非現実的だろう。

ちなみに何故そんなにも高価なのか。それはまずは円安為替であること。そして日本仕様への改善作業に費用がかなりかかるらしい・・・。

実は個人的には新型モデルをあまり評価していない。今年春以降にデビュー予定の「ダークホース」への興味はあるが、最新型への期待はあまりない。

というのも、エンジン関係に進化があまりないのだ。要するにスペック的な変化は微増。であれば何のためのフルモデルチェンジなのか?

言うなれば現地の法規制に対応するためのフルモデルチェンジというのが前提であるから(そのためにチャレンジャーやカマロは生産終了する)、エンジンスペックにまであえて手を入れていないということなのだろう。

だからマスタングに乗りたければ(価格的状況も鑑みて)旧型の中古車で十分、というのが個人的評価である。

車両イメージ2020年型マスタング GTの10速ATモデル。走行2.8万キロのBCD認定中古車。
車両イメージコナブルー特有の深みのあるブルーカラーは光の加減によって見え方が異なる。

もちろん、新型のデザインが非常に好きで購入価格も出せるという方は積極的に選んでもらってもいいと思う。

だが、そうでない方々は旧型を積極的に探すべきではあるが、実はそれはそれで問題もある。そう、個体数が激減しているのだ。

ここ一年程度はチャレンジャーの生産終了によって多くのショップでチャレンジャーが取り上げられ、そして売れてきた。

だが、その裏でマスタングも波なく着々と売れており、日本国内の中古車が非常に少なくなっている。いや、正確には走行距離の少ない良好な個体が減っている。

だから購入時の注意点は自ずと多くなる。特にカスタマイズされた車両は注意すべきだし、走行距離が多ければ、その間のメンテナンス状況にも気をつけなければならないだろう。

車両イメージ搭載されるエンジンは5リッターV8で460hp、最大トルク420lb-ftを発生させる。
車両イメージ装着されるホイールはノーマル純正の18インチ。
車両イメージボディに貼られるバッジ類は純正のメッキ仕様。

今回取材したBCDの2020年型マスタングはそうした注意点に配慮する必要がないBCDの認定中古車である。5リッターV8エンジンを搭載したGT プレミアムで走行約2.8万キロ。

この型のマスタングは2015年にフルモデルチェンジし、2018年に一度マイナーチェンジを行っている。いわゆる前期型&後期型と言われる変化である。その際たる違いがフロントマスクの形状であり、後期型はシャークノーズと呼ばれるつり目のフロントマスクが特徴になる。

一方で前期型のフロントマスクを好む方も多くおり、それゆえにあえて前期型を求める方がまだまだいるという。

だが、ここからはあくまで個人的な意見だが、この6代目マスタングに関して前期&後期で迷うなら、特にATをチョイスするなら絶対的に後期型が望ましい。

というのも、この型のV8エンジンは5リッターの排気量から460hp、最大トルク420lb-ftを発生させる。そしてそれを10速ATで走らせるわけだが、ココがこのクルマの最大の魅力だと思っている。前期型は6速ATだから違いが明白なのだ。

だからATで5リッターV8を楽しもうとするなら、圧倒的に楽しいかつ高効率な後期型の10速ATが面白い。

車両イメージ今となっては若干古めかしく感じるものの、マスタング特有のコックピット風情を表し、ドライバーを刺激する。
車両イメージ組み合わされる10速ATによって古色蒼然のV8が絶品のハーモーニーを奏でる。
車両イメージ「401A」装着によってデジタルメーターが装備されている。

いわゆる多段化ATにおいては現状10速が最高レベルであり、それを組み合わせたV8車両といえばレクサス LC、カマロ SS、そしてマスタング GTが有名どころであるが、なかでもマスタングのV8は旧態依然のちょっと古っぽいエンジンが魅力的であり、サウンドも旧時代のV8っぽくて最高。

で、それが最新の10速ATと組み合わされると非常に新鮮な印象を与えてくれるのだ。

だから、街中でゆっくり走っても、高速でかなりの勢いで走ってもV8サウンドが轟きっぱなしだし、それでいて若干だが燃費にも効く。

くわえてこの取材車のボディカラーはコナブルーである。マスタングの「ブルー」といえば「ベロシティブルー」がメジャーであるが、「コナブルー」は日差しによって色味の変わる独特なブルー。

派手さは全くないが、シックにまとめたい大人カラーとも言え、日本でもあまり見かけない非常に魅力的なカラーとなっている。

また「401A」と呼ばれるデジタルメーター、ビラインドスポットモニター、パワーメモリーシート等も装備され、パフォーマンスエキゾーストも装着されているから、めちゃくちゃ野太いV8サウンドが手に入る個体でもある。

車両イメージステアリング裏にはパドルシフトが組み合わされる。
車両イメージレザーシートにはホワイトステッチが施される。
車両イメージ走行距離に応じた使用感はあるものの、全体としてこれほどコンディション良好のマスタングGTは他にない。

なお、この個体はBCD認定中古車であるが、BCD車両として販売された車両が乗り換え等で再びBCDに戻ってきた車両のことを指している。

当然管理ユーザーとしてBCDが状態把握を行っていた車両だけに、そして定期点検をしっかり受けている個体だけに、中古車として一番大切な「走る曲がる止まる」の基本性能がBCDにより確実に担保されているから、他店で購入される中古車よりも安心感が全く違うと言えるのである。

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