BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド” 1966年モデル フォード マスタング

オールドマスタングはスーパーカーをも凌駕する

“BUBU×アメ車ワールド” 1966年モデル フォード マスタング

かつての高嶺の花を今年入手するならBUBU VINTAGEへ

文/石山 英次写真/古閑 章郎

ビンテージは一期一会ゆえに現車販売のみ

魅力的なアメ車を直輸入しているBCDには、『BUBU VINTAGE』と呼ばれるビンテージカー部門がある。

この『BUBU VINTAGE』は、クラシックカーに詳しい自社スタッフが、ロサンゼルスの現地法人をベースに独自ルートでファインコンディションの車両を仕入れており、車両のコンデションはもとよりそのラインナップの広さが特筆もの。

かつて(コロナ禍以前)は50~70年代のモデルを中心に「一体何処から見つけてくるのだろう?」と質も種類も驚くほどに充実していたのである。

「昨年末からやっと現地での仕入れが可能になったので、まずはビンテージのマスタングに集中した仕入れを再開しております。もう少し落ち着けば、以前のような幅広いラインナップも可能になるかもしれません」とBCDスタッフ。

車両イメージBUBU VINTAGEが直輸入した66年型マスタング。赤いボディにホワイトのレーシングストライプがよく似合う。
車両イメージファストバックではなく、あえてハードトップとすることで買いやすさも提供してくれる。

そんな『BUBU VINTAGE』で面白いのは、完全な現車販売主義を標榜しているところ。すなわち、ユーザーからのオーダーを受け付けていない。

あくまで一般論だが、アメ車のヴィンテージカーを販売するショップのほとんどは、ユーザーからのオーダーがあってから車両を探し始めるのが普通。

具体的に言えば、ユーザー側が自分の求める車両の車種、年式、グレード、予算といった条件を提示し、それを元にショップが日本国内やアメリカで条件に合致した車両を探すという仕組みである。

だが、『BUBU VINTAGE』ではそれを一切行っていない。

その理由を聞けば「アメリカ広しと言えども、程度の良いヴィンテージカーというのは稀少であり、探せばすぐに見つかるというものではありません。

もちろん予算や時間の制限がなければ探し出すことも不可能ではありませんが、弊社としては何時見つかるか? いくらになるか? も分からない車両のオーダーを受けるわけにはいきません」

車両イメージアメリカ本国にて手が入った良質な個体を輸入し、納車前にはBUBU VINTAGEにて各部の最終チェックが行われ納車される。搭載エンジンは5,000ccの302V8エンジンである。
車両イメージ赤いボディを含め白いレーシングストライプのペイント状態も非常に良い。
車両イメージBUBU横浜店の新設されたエアコン付の独自ガレージにて保管されている。
車両イメージ余談だが、シャンパンゴールドの個体も soldoutとなっている。

また、「程度の良いヴィンテージカーを購入するには『運』的な要素も大きく作用します。これはユーザー様だけでなく仕入れる側にも言えることで、例えばアメリカで良い出物が見つかった場合、即決での判断を求められる場合も多く、買うか買わないか? は、仕入れを担当する弊社スタッフが、自分の知識と経験とカンに従ってその場で決めるということも少なくありません。

簡単に言えば車種や年式を選んでる余裕はないというか、運良く見つかった車両が良いと思えば買うし、ダメだと思えば買わないというスタンスで車両を仕入れているとも言えます」

だからBCDの『BUBU VINTAGE』の場合、まずは車両を仕入れ、ショールームに展示したのちに現車ありきでの商談が可能になる=先に入金して「車両がいつ来るのか」といった不安に苛まれることが一切ない(当然詐欺に遭うこともない)

現車を見て気に入れば買う、気に入らなければ買わないという判断が己で可能なのである。

車両イメージインテリアの状態も非常に良い。
車両イメージ3速ATのシフトノブに当時の面影が見える。
車両イメージこの年代のメーターやデザインに憧れる方が非常に多い。もちろん全て稼働する。

また最近の仕入れの特徴としては、比較的購入しやすいプライスの個体に、あえて的を絞っているという。

「例えばマスタングで言うと『ファストバック』を選ぶなら1,000万円を軽く超えてしまうわけです。でも弊社の場合、現在はあえて『2ドアハードトップ』に的を絞り集中的に仕入れていますから、現在の販売価格内で収まるとも言えるのです」

ということで、取材車両。66年型の2ドアハードトップ。赤いボディカラーに白いレーシングストライプが入った個体。搭載されるエンジンは302ci.in. V8=5,000ccのV8エンジンに換装されており、フロア3速ATの組み合わせである。

この型のマスタングで言えば、初代マスタングということになり、デビューが64年。ボディスタイルはオーソドックスなノッチバックタイプの2ドアハードトップとコンバーチブルでスタートし、65年型からは流麗なルーフラインを誇るファストバックが追加され、その基本的なデザインは66年型までそのまま継承されている。

すなわち取材個体の66年型とは、初代マスタング前期型の最終年式ということになる。

ただ、残念ながらこの個体はすでに売約済み。実は以前紹介したビンテージ マスタングも即座にsoldout。さらにもう一台入荷していたシャンパンゴールドの個体もsoldout。

で、今現在船にて輸送中の66年型マスタングにもすでに予約が入っており、とにかくショールームに入った途端に売れていってしまっているのが現状である。

66年型が1台、68年型が2台の入荷が約一ヶ月半後くらいに続けてあるというから、気になる方はそれを待つのも手である。

車両イメージ助手席側のコンソールに使用されるウッドに年代が感じられる。
車両イメージ赤いボディにクリームカラーのインテリアが非常によく似合う。
車両イメージ「弊社はあえてファストバックではなくハードトップをチョイスしています。それでも個体を探すのは非常に困難ですので、それほどの数は見込めません。ですので、タイミングが合えば是非実物を見て欲しいと思います」

ここ数年来、世界中で旧車の価値があがり、また高額な費用をかけてレストアし、それを一段と高額な価格で販売する商売が世界中で横行している。一部ではスーパーカーよりも高額な車両が存在するし、実際に価値もある。

だから、こうした貴重な存在はどんどん高嶺の花になりつつある。だが、『BUBU VINTAGE』の仕入れのようにあえてど真ん中を狙わず、ちょっとした隙間を狙うことで、比較的購入しやすいビンテージマスタングを入手することが可能になる。

しかもBCDを通じた目利きによる仕入れを行っており、ショールームにて実物を見て購入することが可能だから、他のどんなショップよりも安心して購入できるはずである。

個人的にも、ここ最近旧車への興味が非常に高い。特に、あえてスピードを出さなくても得られる満足感の高さを知ってしまうと、旧車の世界観の虜になってしまっている方々の気持ちが本当に良く分かる。

デザインの美しさやキャブレターサウンドが奏でるV8サウンドetc。なかでもビンテージマスタングのデザインの素晴らしさは、現代のスーパーカーをも超えると思う。

まさしく Vintage Mustang is cool than Super Car である。

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