BCDオリジナル「50プラン(フィフティプラン)」利用車とは
プラン利用3年後の中古車は一層のお買い得
文/石山 英次写真/古閑 章郎
2016年型ヘルキャットは、BCD車両として一度販売されたものが下取り車として再びBCDに戻ってきたと書いたが、この車両、BCDオリジナルプラン、50プラン(フィフティプラン)利用車だった。
この50プランとは、購入時にエクストラ金額(5万5000円)を支払うことで、長期の1年保証および3年後の買い取り価格50%を保証するBCD独自の購入制度(プランの適用条件を満たした車両を対象とする)であり、同時にBCDのメンテナンスプランに加入することで各点検が実施されており、3年間のメンテナンス状況が明確になっていることも加味され、買い取り価格50%が担保されている。
このヘルキャットは、2016年型4800キロ走行車をBCDが直輸入し、2017年に948万円で販売。その際に50プランに加入。3年後の買い取り価格474万円という契約で販売されている。
そして3年後の2020年6月、走行約1万9100キロ走行車として下取り。実際の話、プラン契約時の3年後の買い取り価格474万円以上の金額で下取りされたということだ。
■2016年型4800キロ走行
■2017年に948万円にて販売
■この時点で50プランによる3年後の買い取り価格474万円
■3年後の2020年6月走行約1万9100キロ走行車として下取り
■買い取り価格474万円以上の金額で下取りされる
詳しく聞けば、「3年後の買い取り価格が保証されていますが、もちろん車両の程度や走行距離も加味されますので、今回の車両は走行距離も少なく、その分がプラス査定されているということで、当時の保証額よりも高値で下取りされています。一方で契約内の距離数を越える等があればその分マイナス査定になります」
ちなみに、このオーナーさんは再びBCD車両を購入、50プランを利用し2018年型チャレンジャーヘルキャットワイドボディに乗り換えているというから、乗り換えを意識したオーナーさんならなおのこと上記プランの利用価値は高いと言えるだろう。
さて、今回の2016年型ヘルキャットは、上記のようなプランを利用したオーナーさんに買われ、BCDに戻ってきた。
すなわち日本にて再び中古車として販売されるわけだが、次回この車両を購入する方には50プランは使用できない。50プランとは、BCDが直輸入した直後のワンオーナー目の方にしか利用できないプランであるから。
なんだ、「ならお買い得ではないな」と思った方はちょっと早計である。その理由をまとめよう。
まず、走行距離約1万9100キロのうち、約1万5000キロが日本で走った距離になるが、その間の3年間のメンテナンスレコードがBCDによって記録されており、しっかりとした定期検診を受けてきた車両であるということ。
くわえて、同年代&価格帯のヘルキャットを仮にアメリカで探すにしても、同走行距離の個体を探すことが困難であり、仮にあったとしても同価格帯で日本に輸入してくることは難しい(為替の問題や輸送コスト等を含む)。
アメリカから直輸入する場合、仮に新車から1、2年落ちの程度良好車を探すことは比較的簡単だが、年数が経つ車両であればあるほど、程度良好車を探すことは難しい。お国柄もあるのだろう、年数が経てば走行距離が延びるのは当たり前という認識が必要だからだ。
さらに日本にて、FCA車両に必須な電子機器、ワイテック2.0を使用し定期検診をこなしており、必要な場合のプログラムのアップデートやリコール情報等のアップデートもなされているから、当然ながらワイテック2.0を持たないショップの個体を購入するよりも絶対的に安全かつ安心である。
また今回、再び中古車として販売車両になる過程の一部を見せてもらったが、外装&インテリアのみならず、下回りも非常にキレイな個体だった。
フロント下部のプラスチックカバーが割れていたり、水漏れが起きていたりするヘルキャットもあるというが、この個体にはそうした跡は皆無であり、カメラマンを含む取材陣すべてが「お買い得だねこの車両」と口ずさむほどのレベルだった。
取材時には間に合っていないが、次回納車時までにはタイヤも新品に交換されるということである。
ということで、BCD管理ユーザー車であったこのヘルキャットの中古車として価値は非常に高いと断言するのである。
2017年から始まったBUBUのオリジナルプラン「50プラン」は、現在170台以上の顧客が利用しているということであり、2020年となれば初期の利用者の3年契約満了が近づいてくる。すなわち、そうした顧客の車両がその後、上記のヘルキャットのような良質な中古車個体へと導かれる可能性が高く、BUBUの在庫車から目が離せなくなるわけである。